Matsumoto City Vacant House Consultation Office

2023.01.30

空き家について知ろう!

空き家の相談

これからの空き家問題について

総務省の平成25年住宅・土地統計調査によると、全国の住宅数6,063万戸のうち、空き家は820万戸にのぼり、空き家率(総住宅数に占める空き家の割合)は13.5%と過去最高を記録しました。

さらに、長野県内では住宅数98万2,200戸のうち19万4,000戸が空き家であり、空き家率は19.8%と5年前の調査から0.4%上昇しました。この数値は山梨県の22.0%に次ぎ、全国で2番目に高い割合です。

このような空き家に関する問題を少しでも解消するために、対策方法をご紹介いたします。空き家や相続のことでお困りの方は、ぜひご参考にしてみてください。 

社会問題となっている空き家

空き家について知ろう

空き家問題とは、どのようなことを指すのでしょうか?
建物が空き家として放置されることで、老朽化が進み、倒壊のリスクが高まります。また、管理者がいないことで、犯罪や放火などのリスクも増加します。現在、全国的にこのような空き家が増加しており、「空き家問題」として社会問題化しています。

日本では、少子高齢化が進み、人口は減少傾向にあります。都市部には人が集中する一方で、地方では過疎化が進み、高齢者が自宅の管理を十分に行えなくなるケースが多発しています。

地方で高齢者が亡くなると、相続した子どもたちが田舎の不動産に興味を持たず、放置されることがよく見られます。また、都市部のマンションなどでも同様の空き家問題が発生しています。この問題は、誰にとっても決して他人事ではありません。

空き家の問題点

空き家について知ろう

もし所有している不動産が空き家になった場合、どのような問題が生じるのでしょうか?

荒れて周囲に迷惑をかける

まず、空き家になると建物が荒れ始めます。
人が住んで管理していると建物は良好な状態を保てますが、住む人がいなくなると急速に劣化が進むものです。たとえば、壁や屋根が傷んでしまい、周囲の景観を損なうほか、治安が悪化し、近隣に迷惑をかけることにもつながります。

危険を発生させる

たとえば、壁や屋根が崩れ落ち、通行人に危険を及ぼす可能性があります。また、不法にゴミを投棄され、異臭が発生する恐れもあります。空き家が原因で第三者に損害を与えた場合、その責任は「所有者」にあります。もし空き家を子どもたちが相続していた場合、子どもたちが損害賠償を負うことになります。

害虫、害獣が発生する

空き家を放置すると、害虫や害獣が発生しやすくなり、衛生環境が悪化し周辺にも悪影響を与えます。その結果、建物を有効に活用することが難しくなり、さらに放置されるという悪循環に陥ってしまいます。

犯罪に利用される

空き家を放置すると、犯罪に利用されるリスクが大幅に増します。たとえば、過去には誰もいない住宅を利用して無断で大麻草を栽培される事件も起きています。このような事件に巻き込まれると、空き家の所有者が「共犯の疑い」をかけられる可能性も否定できません。さらに、空き家は放火の標的になりやすく、火災が発生した場合には周辺にも甚大な被害を及ぼすことが考えられます。結果的に、所有者の責任は非常に重くなるリスクがあります。

固定資産税が上がる可能性がある

現在、宅地に建物が建っている場合、固定資産税や都市計画税は特例により大幅に軽減されています(固定資産税は最大6分の1、都市計画税は最大3分の1)。しかし、空き家が「特定空き家」に指定されると、この特例は適用されず、税金が大幅に増額される可能性があります。

さらに、特定空き家に指定されたまま改善措置を取らなければ、自治体が強制的に取り壊し、その費用を所有者が負担することになります。これは「空き家対策特別措置法」に基づく措置です。

このような事態を避けるためにも、空き家を放置せず、適切に管理することが重要です。特定空き家に指定されるのは、倒壊の危険や周辺環境に悪影響を与える場合なので、きちんと管理していれば回避できます。

空き家にしないための対処方法

空き家について知ろう

それでは、具体的に不動産を「空き家」にしないためには、どのような対策が考えられるのでしょうか?

・建て替えて
・リフォーム
・売却
・そのまま貸す

などの方法がありますが、その中でいくつかメリット・デメリットをご紹介いたします。

売却する

次に、不動産を売却する方法について説明します。売却することで、その不動産は自分のものではなくなり、空き家問題を心配する必要がなくなります。

メリット
不動産を売却すると、管理の手間がなくなり、固定資産税や都市計画税などの税金もかからなくなります。また、まとまった現金が手に入り、それを元手に好きなことに使うことができます。

デメリット
一方、売却によって「不動産」という資産を失うことがデメリットです。所有していれば、将来的に値上がりしたり、賃貸住宅として活用したりする可能性がありましたが、売却するとそのチャンスはなくなります。また、現金資産は相続税評価額を引き下げる効果がないため、親世代が亡くなった際に多額の相続税が発生するリスクがあります。

そのまま貸す

現在の不動産をそのまま貸す方法もあります。活用していない空き家がある場合、賃貸することで入居者が管理を行い、物件の劣化を防ぎながら賃料収入を得ることができます。

メリット
そのまま貸す最大のメリットは手軽さです。リフォームや建て替えは不要で、ローンを組む必要もありません。簡単なハウスクリーニングをするだけで済みます。

デメリット
デメリットは、物件が新しく良好な状態である必要があることです。また、居住中の家を貸す場合は新しい住まいを見つける必要があり、特に高齢者にとっては賃貸物件を探すのが難しいことがあります。この方法は、広すぎる家から手頃な家に住み替えたい場合や、活用していない不動産を持っているケースに適しています。賃貸需要があるかどうかも事前に調査しておくことが重要です。

まとめ

空き家について知ろう

今回は、家を空き家にしない方法について解説しました。空き家になるとさまざまなリスクが生じます。

深刻化する日本の「空き家問題」に対し、国や松本市もさまざまな取り組みを進めています。「松本市の空き家バンク」に登録するのも一つの方法です。また、相続や不動産のことでお困りの方はお気軽にご相談ください。

ご紹介した方法を参考にして、最適な空き家対策を検討してみてはいかがでしょうか。

2023.01.30 Posted by まつもと空き家相談室.

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